レーザー後問題もなく、自由に舌を動かせており元気にミルクも飲めています。
本当にありがとうございました。
相談なのですが、添付させていただいた写真のように口蓋?の部分に乳白色のようなポツリとしたものが大きく口を開いた時に数日前から見えるようになりました。
しんどそうにしたり機嫌が悪かったりということは全くないのですが、気になったので相談させていただきました。
指しゃぶりが増えて奥の方までよく指を突っ込むせいかミルク後の吐き戻しは増えたように思いますが関係はあるのでしょうか。
もし何かご意見いただけるようであればよろしくお願い致します。
A.こんにちは、安原歯科医院の安原豊人です。
お写真拝見いたしました。
上皮真珠です。
上皮真珠は、新生児, 乳児の歯槽堤粘膜にみられる白色, 黄白色の塊状小真珠様腫瘤で, 多くは自然に消失します.
原因は、通常、歯とロ腔上皮を結ぶ歯堤は通常歯胚の発育中に生理的に退縮 し,やがて吸収されます.しかしロ腔上皮近くの歯堤が離断され,退化不全のため上皮細胞の一部が吸収されず残存し,同心性に集まり,角質化して集塊となり,歯肉に結節として現れることがあります.これを上皮真珠といいます。
発生頻度は、胎生期には100 % ,新生児期には80~ 85 %といわれ,実際に乳児期に異常を訴えて来院するのは2 ~3 %といわれる.
新生児,または生後2 ~ 3カ月ごろの乳児にみられ,性差はありません.
上顎前歯部の歯槽頂から唇側にわたる歯肉に好発し, 広範囲に集中的に出現する.臼歯部では散発的で,ロ蓋部にみられることもある.
生後まもなく発現し,以後数が増加することもあるが,乳歯萌出前にみられやすい.自覚症状はなく,栗粒大から小真珠大(直径2 ~ 3mm大ほど)の大小の腫瘤としてみられ, 2 ~ 3個あるいはそれ以上みられることもあります。周囲との境界は明瞭で,円形,類円形を呈し,光沢をもった白色あるいは黄白色で,硬さは弾性硬あるいは軟骨様です.半球形の形態および色が真珠に類似していることから,上皮真珠と呼びます. 内容物は粘稠
性の液状物質で, 中の細胞はほとんど上皮細胞である.
診断は容易で鑑別する疾患はあまりないが, しいていえば, 先天歯との鑑別が必要です.
乳歯萌出ころには自然に消失し,また小嚢胞は破れて自然に治癒するため,治療は必要としません。
ご安心ください。