その部分が傷ついて口内炎を起こしていることに気が付きました。そのまま様子を見ていてもよいものか、取り除いた方がよいものか診て頂けれがと思って書き込みをしました。
A.こんにちは、安原歯科医院の安原豊人です。
お写真拝見いたしました。
写真拝見いたしました。口蓋隆起(こうがいりゅうき)といって外骨症の一種です。
非腫瘍性の骨増殖をさし、局所で周辺性に骨の異常増殖が起こり、外側に発育する骨隆起で、下顎隆起や多発性外骨症も含まれます。
原因は明らかではありませんが、噛む力が強い人に多いため、歯を介しての顎骨への咀嚼応力により発症すると考えれています。
また、男性よりも女性に多く見られ、幼少期に認められることはほとんどなく、加齢とともに発現し、隆起が著名になってくるのは40才以降です。口蓋隆起は悪性のものではないので、その存在自体が問題となることは少ないですが、大きさや形状によっては、しゃべりにくかったり、被覆粘膜が薄いので硬い食べ物の接触刺激でしばしば痛みや潰瘍を形成することも少なくありません。潰瘍を生じて痛みがあるときには口内炎の塗り薬が有効です。頻繁に障害があったり、しゃべりにくい等(構音障害)を認める場合には骨隆起除去手術を行います。局所麻酔下で充分手術可能ですが、術後
創部の保護のためしばらくマウスピースを装着して生活していただきます。もちろん放置しても構いませんが、手術をご希望なら受診してみてください。